Dr.MANAの南仏通信〜フランスのエスプリをご一緒に…〜
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☆コルシカ紀行その3☆ギリシャ人の廃村“PAOMIA”と“Cargese”(2011.6.25)



1600年代後半、コルシカにギリシャからの移民がやってきて、
小さなコミュニティをいくつかつくった。
その代表的な村のひとつが“PAOMIA(パオミア)”である。
Sagone湾から東へ数キロの、内陸の山間部にある。

根が働きもののギリシャ人は
オリーブを植えて独自の方式でオリーブオイルを生産し、
6〜7年で村は大変に栄えたそうな。

それが逆にコルシカ人の妬みを買い、
ある時Vicoの村人によって、PAOMIAは焼き尽くされる。

現在はそのギリシャ人の末裔の夫婦が一組住んでいて、
住居跡をアーティスト達に開放している。



パン焼き器跡といわれる。



甘い香りに誘われて行き着いたところに菩提樹があった。



こんなにたくさんのマリア像は、なかなか見たことがない。
村のチャペルの隣の庭には、その昔、ギリシャ人が多数土葬されたという。
けれど墓標ひとつなく、代わりにオリーブの木が青々と茂っている。



村のはずれで地中海を臨む。
当時のギリシャ人たちも、ここで遠い故郷に想いを馳せたのだろうか。



ここでは馬、牛、山羊との出会いは日常茶飯事。ほとんどが放し飼いである。



焼き討ちで生き残ったギリシャ人たちは、
近くの港、Cargese(カルジェーズ)に移り住むことになる。
今でも海に続く坂道には、中央に水路がひいてあり、
その両側に海へ向かって並行して家が並ぶといった
当時の建築様式がそのまま残っている。



Cargeseの町のギリシャ正教会。



対面にはカソリックの教会がある。
今では人手不足で神父さんが両方かけもちをしているとか。(@'o'@)



カソリックの教会。七色の光と、腕を広げて迎え入れるJesusを見た(゚0゚) !?



グロテスクに成長した野生のアロエ。
そしてキリストの受難を表すというパッション・フラワー(時計草)。



コルシカは島国であるのに代表料理といえば山料理系
(山菜ではなく、ジビエ系)が多いのだが、
さすがにギリシャ移民の村では新鮮な魚介類がサーブされる。(*^^*)