Dr.MANAの南仏通信〜フランスのエスプリをご一緒に…〜
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☆コルシカ紀行その2☆ 山間部の廃村“MUNA”の昼下がり(2011.6.17)



廃墟、廃村、廃屋、おまけに絶壁好きの私にはたまらない、
うってつけの場所を見つけた。
MUNAの村に到着するまで、片側絶壁の山道をいく。



この村には、今でも3世帯ほど住んでいるという。
大抵は夏の間だけの滞在であろうと推測されるが、
くわしいことは誰にもわからない。



なんとなく人が生活している気配のする家。



背景の奇怪な岩山も、石の家屋とよくマッチして見える。
ここにある色は、緑、グレー、ところどころの鮮やかな花々の赤、
それに眩いほどの碧(あお)。



私はコルシカ島自体が香っているように感じているのだが、
この村も大変濃い緑の香りがする。
時が止まった村の、命の匂い。



この小さな村にも教会がある。教会の前には戦死者の碑があった。
あまりに不便なことと、戦死者が多く出て、
村は存続することができなくなり廃村になったという。



教会の内側はこんなに綺麗。小さいけれども懺悔室もあった。
信仰は深いのだ。



ゆるやかに風、雨、植物などに浸蝕されながら、
朽ちていくのも悪くない。



以前にはどんな生活があったのだろう。
失われた時間が想像力を豊かにする。



蛇だ! じゃ、またね。