実は今回、もちろんアンコール・ワットが主役だったわけですが、
もうひとつ、“この場所はやばい……”という遺跡がありました。
それが『バンテアイ・スレイ』。女の砦という名の遺跡です。
アンコール・ワットよりも古く、900年代のヒンドゥーの寺院です。
燃えるようなローズ色の寺院に一歩足を踏み入れた途端、感じました。
未だに息づいている情念のようなもの……。
アンコール・ワットでは、とうに浄化されてしまっているもの。
河童のルーツ? ガルーダが門番をしてました。
ここの水草クローバーは、ぜんぶ四つ葉です。Good luck!
☆
次は朽ち逝く遺跡に絡みつく命、
『タ・プロム』。
アンジェリーナ・ジョリー主演の映画、
『Tomb Raider (トゥームレイダー) 』で一躍有名になりました。
生命と無機物の融合がなんとも美しい。
いずれは飲み込まれてしまうのか……?
☆ 農村の生活
カンボジアは小乗仏教。僧侶たちは共同生活をしています。
自然と共存。オープンエアの家。
雨水を瓶に貯めて飲料水にします。
小学校で習った覚えのある熱帯地方の高床式の家、そのまま。
カンボジアの平均所得は月に約1万円程度。
農村部では貧困層がひしめいてます。
遺跡が子供達の庭。
カンボジアの平均寿命は女性で約60歳、男性では60歳を下回るとか。
町の市場は活気もニオイも……あふれています。
地雷撤去キャンペーン用の募金ストラップ。
でも、これってとっても……ブラック。(☆0☆)
カンボジアには昭和レトロな香りが漂っていました。
貧しくて、生きるのに一生懸命。
けれど子供の笑顔は明るく、
私たちが失ってしまった何かを思い出させてくれます。
アジアン・エナジーでしょうか。
若者たちに、ぜひ訪れてほしい国です。