Dr.MANAの南仏通信〜フランスのエスプリをご一緒に…〜
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南イタリア紀行 vol3(2008.12.8)


ここを通り過ぎる時にキスをすると、25年、一緒に暮らせるというジンクスがあるそうです。愛する人とカプリ島にいったらぜひ。
陽気で歌が上手なガイド、ディエゴは誇り高きナポリの出身です。中肉大柄の、いかにもダブルのスーツが似合いそうな体型。ウソか本当か、今はソレントの庭師が住み込むようなブルジョワな大邸宅に住んでいるといます。イタリアとフランスのミックスで、なぜかアメリカの国籍ももっていたという彼。その妻はさらにベルギー、スイスのミックス。おかげで何か国語も話せるそうです。子供はこの4カ国ものミックスでまだ小学生、でもこのうえなく美しい自慢の娘だといいます。

「かわいいかわいい日本の恋人(君が51番目だよ)」
「僕達の仲を妬いているフランス人達のなかのひとりでも賛成してくれたら、君の好きなアマルフィの小さな村で結婚式を挙げよう。子供はそうだ15人は作ろうね(夏には子供のパンツが万国旗のようにひらひらして人の笑いを誘うよ)」
「愛する人が側にいてくれる。これが人生の基本だよ。そしてすべてはこれからはじまるのさ」


ピアノ歴40年という彼は
歌もとってもじょうず。皆も大喝采です。
「聞いてくれた?
本当は君だけのために弾いたんだよ」
  ツアー最終日、
「ああ愛しのかわいい恋人。涙がでるから別れの言葉は言わないで」
「運命に引き裂かれる。君と僕はまるでロミオ(それにしてはちょっとおやじだけれど)とジュリエットのようだね」

ちなみに前述の文句はすべて皆の前での発言です。今に生きるイタリア人は役者揃い。典型イタリア南部男、ディエゴ。1週間楽しませてくれて本当にありがとう。
ツアーでの召集時の呼び掛け。「ラ・フランス! バンビーニ!(集合!フランスのおこちゃまたち!)」 ナポリに行ったらまたあの懐かしい声を聞けるかしら。