☆廃墟と薔薇の村☆(2007.07.09)
パリも心地よい初夏になり、、、『そうだ! ジヴェルニーに行こう』と心に決めてから、すでに何週間かがたとうとしてました。
ちょうど日本から休暇でやってきた同級生にもちかけたら、意気投合。
それにその日は、まさにうってつけの好天日♪ だったのです。
嬉々として午後一番に門前に到着したまではよかったのですが、、、なんと、すでにツーリスト達の長蛇の列。まるでディズニーランドの人気アトラクションのようだわ?。しかも入場制限をしているせいもあって、OUTした人数分だけIN! その動き、まさにエスカルゴの如し。
こういう時はさっさと方向転換するに限ります。
そこからそれほど遠くないふたつの観光スポット(とはいえ、ジヴェルニーに比べると大変に影が薄くなっている、、、)を訪ねることにしました。
セーヌの眺めならその界隈随一といわれる廃墟と、花の咲き乱れる美しい中世の村を目ざして。。。
う〜ん。なんてシュールな対極的選択。
♠シャトー・ガイヤール
廃墟フリークの私にはたまらない美しさ。
時は1200年初頭、イングランド王でありノルマンディ侯でもあったリチャード1世の難攻不落の城といわれていた『シャトー・ガイヤール』ですが、フランス軍の下水道からの侵入を許したことから陥落しました。
修復されることもなく、1000年近くも朽ちるがままの運命となった、おそらくは大変に威圧感溢れる姿だったであろう、強者どもの夢の跡。
長い長い英仏戦争の確執に想いを馳せながら、丘からセーヌの絶景を眺めましたわ。
丘から臨む、美しいレザンドレィの街。
時の王はセーヌ河に浮かぶ小さな島に滞在し、
城の完成を優雅に眺めていたといわれます。
凄まじい古戦場も、1000年たてばハイキングに格好の場所へと変貌します。
頬をなでる風の、なんと心地よいこと。
お花だって、咲いちゃいます。
♥薔薇の花香る村、ジェルブロワ
時の流れにおいてけぼりにされたかのような、中世の小さな小さな美しい村『ジェルブロワ』は、知る人ぞ知る存在。
なにしろ村の大通りーというか一本道、端からゆっくりゆっくり歩いても10分かからぬうちに次の村へ……村の教会がひとつに使われていない古い井戸と集会場みたいなのがあって、あとはめぼしい博物館があるわけではなし、セレブが住んでいるわけでもなし。
でも、ここにはすごくいい感じの“気”が通ってました。
その一番の理由が、随所に咲き乱れる色とりどりの薔薇。いく種類もの薔薇の香りのブレンドに、ラベンダーやローズマリーなどのハーブがトッピングされ、それはそれは甘く優雅なハーモニー♪ が村中を満たしているのです。
天然アロマのシャワーに身をゆだね、最高の“ラヴィアンローズ”気分でしたわ。
まるで計算された絵画のよう。
マルシェがたちそうな広場のアーチは、赤い薔薇で覆われています。
薔薇にはない、ブルーの色も綺麗。
百花繚乱のローズガーデン。
村にひとつかふたつしかないテラスカフェ。