Dr.MANAの南仏通信〜フランスのエスプリをご一緒に…〜
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哲学の散歩☆フランス流・実存主義的愛人関係♪(2009.2.7)



もともと暴露本にはまったく興味ないタイプなのですが、知人から、『これはとにかくおもしろいから...』と無理矢理おしつけられてしまった一冊。
しぶしぶ手にとってページをめくっていたら、、、あっと言う間に読破しちゃいました。
20世紀随一の哲学者、サルトルとボーヴォワール。そして”両者”の愛人(トリオ)であったある女性の告白。フランス的愛人性三角関係というか、なんというか。

暴露本だけありまして、著者の被害者意識がもの凄く、両者への悪口も百花繚乱、中途かなり食傷気味になります。唯一救われるのが、著者の娘時代が大変にチャーミングであったこと。

  さて歴史を振り返ってみても、思想家や哲学者が人格者である必然性はなさそうです。業績と言葉がすべて。
それに、芸術家や作家は、むしろ世間一般常識からいったら逸脱系である場合も多いですよね。世に天才といわれる科学者、学者、カリスマ政治家etcもしかり。

ならば、、、死人にくちなし。後だしじゃんけん。
その上、そんな事まったく意に介さない歴史的大人物達を相手にしているわけです。圧倒的な存在の差なのに。著者は一抹のむなしさを感じなかったのでしょうか。

それでも私が完読してしまった理由はただひとつ。

なぜ、醜い外見のサルトルが、数々の魅力的な女性たちをおとしていくことができたのか? その一点にこそ興味があったからです。(≧∇≦)

。。。理解できました。( ̄〜 ̄)
知的だから、というよりはむしろ知的を装いたい女性だからこそ、の落とし穴でした。なるほど実存主義は下半身にこそ貫徹されなければいけないわけです。

やはり女は大脳辺縁系で生きるべきですわ♪