Dr.MANAの南仏通信〜フランスのエスプリをご一緒に…〜
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La Rotisserie d’en face(2007.08.01)

La Rotisserie d’en face


2, rue Christine Paris 6e tel 01 43 26 40 98
土曜の昼と日曜日、休み



黄昏時、左岸のオデオンからクリューニー方向、セーヌ河に向かってひとつ裏手の細い路地を歩いてみましょう。
ほどなくして右手に海鮮料理屋 L’ESPADON、そして左奥にミシュラン一つ星のレストランJacques CAGNA、その『向かい』に、セカンド店La Rotisserie d’en faceが見つかります。このJacques CAGNAシェフがマネージメントするディフージョン店は、わずか50m内に3箇所点在してるのです。
お店から漏れる灯りや看板が、喧噪のサンジェルマン大通りと対照的な静寂をかもしだし、まるで古きよき時代のパリへとタイムスリップしたかのようです。

とにかくおいしいお肉をタントタント食べたーーーい、という欲求にかられた私は、ほの暗くちょっと格式張ったイメージの星付きメイン店を横目に、迷わずセカンド店へ。
店の構えはクラシックカジュアルですが、店員がてきぱき挨拶し、きびきび活気のある動き、いい感じです。奥のスペースに禁煙席がいくつかあり、ゆったり過ごしたいカップルなどは、ここに案内してもらいましょうね。



今回、アペリティフにキールロワーヤル。スターターにイカの天ぷら、メインにステーキをとってみました。
スターターこそ、ギャルソンのいった通りに軽めでしたが、メインの血のしたたるようなステーキは、厚みが2cmくらいあり、500g!! もあろうかというしろもの……。でも、フランスではありえないくらいに柔らかさでした! ソースは伝統的な胡椒ベースで、どうという特徴があるわけではないのですが、素材がいいのと焼き方の加減がRotisserie(焼き肉店)というだけあって絶妙で、まさに至福の時。

はぁ〜〜満足満足。すごい量だったわ。またしばらくベジタリアンしよーーっと。
アルコールもほどよくまわってきて、饒舌になる私。
ところで、こういう量のお食事のこと、なんていうんだっけ? コキュ?

一同、( ̄− ̄) シーーーン……

「……Dr.MANA、それは間男とか愛人の意味(cocu)。それをいうならコピュー(copieux)よ」

気を取り直して、デザートどうしようかしら。でも別腹というし……せっかくだから……。
結局、中が温かいとろけるショコラケーキ(しかもバニラアイス添え)にしました。お腹にたまるのなんの(~o~) 食後の消化を助けるハーブティは必須です。



聞けば、ボリュームや味は美食の街、リヨンをイメージしているとか。どうりで、この量! これでもパリの傾向に合わせて減らしたと……。ほぉーーーー。
今度はうちのバキューム怪獣のような息子達を連れてくることにきめ、お店をあとにしたのでした。
ワイン2杯くらいを添えて、予算ひとり1万円くらいでしょうか(昨今のユーロ高もあり、安くはないと思います)。

とにかく伝統的なフレンチの雰囲気を味わい、お肉類を思いっきり食べたい、という貴方に、ここは超お勧めです。d(⌒o⌒)b