Dr.MANAの南仏通信〜フランスのエスプリをご一緒に…〜
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そんなタイトルでいいのですか?ーフランス発美肌コンシャスー執筆後記♪2006年秋(2008.7.3)

美の事典
Dr.MANAのそんな肌でいいのですか?
──フランス発美肌コンシャス──  講談社から発売中


構想10年、企画立案2年ののち、ようやく日の目を見ることになった記念すべき第1作。先日3作目を出版しましたが、Dr.MANAの“きれい本”制作ライフの原点を、この初・美容エッセイ&実用本に見ることができます。


  本文中の『おわりに』にも書きましたが、大変思い出深いものになった理由のひとつは、何より編集担当のMさんとの“コラボ”という名の“バトル”です。ありがとうございます。
実はまだ中身が完全にできあがる前に、私は外観、特に表紙などにもこだわりたいことをMさんに伝えました。
「プレゼントにも最適、そこにあるだけでも美しく感じられるような本で、せっかくだからフレンチテイストがバリバリはいったもの。色は例えばピンク、紫、赤のグラデーション、KENZO ちっくに。そんな感じではどうでしょうか?」
新人とは思えない数々の大胆不敵な要求に、だんだんとMさんの表情は固くなってきます。
「とにかく、手にとるだけで幸せな気持ちになれるような美しいものを」
「……お気持ちはわかりますが、最終的にはプロにまかせてください! まず、大事なのは中身です」
「タイトルは……『美肌』をいれたいのですが……(おずおずと)『媚肌』とかもいいですね(黙っていらっしゃる、NGかしら……?)。あの……これはないとは思いますが、『そんな肌で、満足なさってます?』的なゴーマン系だけはやめていただけますよね??」
「……お気持ちはわかりますが、最終的にはプロにまかせてください!」
「嗅ぐとその本をどうしても自分のものにしたくなる、フェロモン購買促進系香りづけはいかがでしょうか?(あーーー眉間にしわ、まずいまずい)」
「……最終的にはプロにまかせてください!」


さて、そしていよいよできたてホヤホヤ見本の受け取り日。
「いろいろ生意気な事をいってごめんなさい。こんな素敵な表紙にしていただいて……やはりプロは違いますね」
「こういうタイトルもキャッチィでありかしら……とやっと受け入れられるようになってきました」
私は満足気に本を手にとってパラパラめくりつつ……編集担当Mさんに、ていねいにお礼を述べたところでした。

「……ん!! こっ……こりは!?」(☆0☆)
最後のページには『麻婆豆腐大全麻婆豆腐研究会/編』の自社広告、しかも麻婆豆腐の大画像つき……。
ちょっちょっと待って。
確かにこうした本の最後のほうのページには自社広告が載ってても不思議じゃないけど……それにしても、クレープのおいしい焼き方とかパリのおしゃれ暮らしとか……他にもありそうなのに、なぜ麻婆??
そして、私の頭のなかに忽然と、ひらめいたのは、
『Dr.麻婆のエイジレスライフ』『Dr.麻婆の念仏通信』……。
あーーー麻婆って……麻奈婆さんってことなのかしら???

「Mさん……さっきのお礼、撤回!」