Dr.MANAの南仏通信〜フランスのエスプリをご一緒に…〜
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☆アイスランド紀行その2・巨大人工温泉 『Blue Lagoon』とその効能♪(2013.02.22)



火山と氷河と温泉の国、アイスランド。

世界温泉研究家Dr.MANAを名乗るからには、当然“そちら”も体験しておかないといけません。アイスランド屈指の有名温泉リゾート『ブルーラグーン』です!

これは湖? と思うほど広大なオープンスペース。それもそのばず、約5000m2(入浴スペースは2400m2)という世界最大規模。隣接する地熱発電の排水の再利用施設として、1987年より一般開放されたそうです。

こちらは地下2000m付近の海水成分70%+水30%の地熱海水、水温240度、36気圧……を利用しております。もちろん利用時には37〜39度に調整されています。色はキレイなミルキーブルー。

皮膚に関しては、以下の3つの有効成分に特徴があるとのこと。

1:ミネラル成分 なんたって元は海水ですから豊富ですね。
2:シリカ(SiO2二酸化ケイ素) 皮膚の再生やバリア機能強化などに役立つシリカが多量に含まれています。
3:海藻類 2種類の海藻が含まれており、それらが紫外線からうける皮膚への害を修復したりコラーゲンの生成などに役立っております。

なお、この温泉はアイスランド厚生省が皮膚病“乾癬”に効く施設と認めており、クリニックも併設されております。

薀蓄はともかく、まずは体験してみましょう。


施設入口に続く道。ここは地獄か火星か……。溶岩が延々と続きます。

欧米の温泉では常識の水着着用必須。イメージ的には健康ランドですね。シャワーで清潔にしてから温泉にトライ。

……うきゃーーーっ! 外! 寒すぎ! 歓声あげつつ水辺へと急ぎます。

全般に少しぬるめではありますが、ところどころ排出孔の近くらしい場所はかなり熱めになっています。日本の温泉並みの熱さがありますね。ジュースやビールの飲めるプール・バー(これが本当のプール・バー、ですね)も設置してあって、なかなか楽しいです。なお、こちら海水が3分の2も入っているだけあって、塩っ辛いです。コンタクトレンズの方や擦り傷のある方は、気をつけて。

左奥、建物から一番遠いところのリラクゼーションスペースあたりでは、シリカが底にかなり溜まっておりまして、足の裏にふにゃっとした不思議な感覚でまといついてきます。シリカ使い放題スペースもあり、その周辺はシリカを顔に塗りたくった白いマスクのオモシロイ人達で賑わっているので、すぐにおわかりになるでしょう。ただーし、敏感肌や乾燥肌で荒れ気味の方の長時間使用は慎重に。 

さらにこの巨大施設、他に洞窟系スチームサウナ、サウナ、打たせ湯、マッサージコーナーなどがありますので、何時間でもいられそうです。

さて、こちらが施設全貌。


お手上げ、参りました! \(^o^)/


こちらがラグーンを臨みながらの飲食施設。


ミネラル分、温泉水、シリカ、そして藻などを主成分にしているブルーラグーン・ブランドの自然派コスメが、売店店頭の3分の1くらいのスペースを占めております。いかに力を入れているかがわかりますね。中でも一番高いコスメをひとつ購入してみました(どのブランドも可能なかぎり高いアイテムを試すようにしてます。渾身の一品で実力がわかりますので……)。

効果のほどは、また後日にでも。


アイスランドは再生可能なエネルギー地熱発電先進国。

日本も温泉と火山の国、ならば地熱発電ももっと盛んになってもいいのではないかしら? と思います。レイキャビーク近郊の地熱発電所も見学してきましたが、三菱重工や東芝の、それはそれは見事な巨大タービンがいくつも稼働しておりました。これだけの世界のトップ技術が提供できるわけですもの。
もちろん国土形成や人口の違いはあるでしょうし、単純にはいかないでしょうが、日本国内でもぜひ有効活用していただきたいものです。

http://www.bluelagoon.com/